2011年07月05日
速報!「山田卓司@とびっきり!しずおか」
番組スタートがいきなりこのシーン
オープニングですでに出ちゃいました。白髪が増えましたね。いろいろ辛いことが・・・
山田卓司さんの観光価値についてです!
卓司さんの作品を次々と紹介。46インチのTVでこれだけのアップに耐えられるクオリティ!
ご本人登場!節電について語る卓司さん。
神様、田宮俊作さん登場!「世界でも見たこと無い。」と卓司さんを絶賛。
鴨江別館登場。
なんか透かしててやな感じ・・・ 「都心の再活性化に成功したところは観光化に成功したところだけ」などと言ってます。
リーフレットの拡大。ミュージアムストリートをなでるように映してくれました。感謝!
上田さんのことにも触れてくれました。大感謝!
引き続きヤマタク作品の紹介。静岡ホビースクエアのお客さんも増えるんじゃないでしょうか。
昨夏の情景作品展のときの映像も流してくれました。完璧です!
オープニングから15分間、みっちり特集。ニュース性が評価されたんだと思います。
静岡朝日テレビさん、本当にどうもありがとうございました!
2011年07月05日
7月15日(金) 第4回「はままつ未来会議」のお知らせ
みなさん、こんにちは。
第4回、はままつ未来会議のお知らせです。
今回から開始時間と終了時間を変更いたします。
19:00~21:30
となります。皆さま、お間違えの無いようお願いいたします。興味のある方はどなたでも参加できます。
今回は肉体労働会議です!
作業内容は「リーフレット折り」
もちろん、折りながら議事も進行させます。
日時・・・7月15日(金)19:00~21:30
場所・・・鴨江別館(静岡県浜松市中区鴨江町1)地図
TEL・・・053-458-5360(鴨江別館)、090-2574-9344(内山)
駐車場・・・鴨江別館の裏の市営駐車場(有料:100円/時間)をご利用ください。
議事内容・・・1.軽く自己紹介 (リーフレットを折りながら・・・)
2.プロモーションについて (リーフレットを折りながら・・・)
3.リーフレット配布先と配分について (リーフレットを折りながら・・・)
4.各部門の予定について (時間があれば)
「資金調達」
「運営体制の確立」
「展示の設計施工」
「VI (Visual Identity)」
「プロモーション」
「商品開発」
「ストリートの魅力UP」
この会議は3週間ごとに全体会議を鴨江別館で開いていきたいと思います。なので、
第5回:8月5日(金) 19:00~21:30
第6回:8月26日(金) 19:00~21:30
第7回:9月16日(金) 19:00~21:30
第8回:10月7日(金) 19:00~21:30
と続く予定です。どうかよろしく!
各分科会はそれぞれ別途行われて行くことになると思います。
2011年07月03日
必見!7月5日(火)「とびっきり!しずおか」
7月5日(火)静岡朝日テレビの「とびっきり!しずおか」16:45~で山田卓司さんの観光価値にフォーカスした特集をしてくれます。「はままつ未来会議」の「ミュージアムストリート構想」についても触れてくれますので、ぜひとも録画予約を。ただし、放映延期も有り得ます。て、いうかもう既に1回延期になってます。
放映されなかったらごめんなさい・・・・
2011年06月12日
6月24日(金) 第3回「はままつ未来会議」のお知らせ
みなさん、こんにちは。
「資金調達」のことばかり考えていたらカネゴンになってしまった内山淳平です。
第3回、はままつ未来会議のお知らせです。
前回はやや低調でした。(参加13人)
商品開発チームだけが絶好調ですが、その他は難航してます。
私たちが出来ることは「小さい」です。大勢集まらなければ「大きい」ことはできません。
どうか皆さん、よろしくお願いいたします。
ツイッター等でお知りになり、「俺にもやらせろ!」「私も言いたい!」という方、ぜひともご参加ください。浜松を思う気持ちがあれば、どなたでも大歓迎です。
今のところ3週間ごとに全体会議を鴨江別館で開いていきたいと思います。なので、
第3回:6月24日(金)
第4回:7月15日(金)
第5回:8月5日(金)
第6回:8月26日(金)
と続く予定です。どうかよろしく!
各分科会はそれぞれ別途行われて行くことになると思いますが、まだ決まってません。
例によって夕食時間にドンピシャで大変申し訳ありませんが、各自ご考慮くださいませ。
日時・・・6月24日(金)18:00~21:00
場所・・・鴨江別館(静岡県浜松市中区鴨江町1)地図
TEL・・・053-458-5360(鴨江別館)、090-2574-9344(内山)
駐車場・・・前回ご案内した別館真裏のスペースは一般車は利用禁止だそうです。鴨江別館の裏の市営駐車場(有料)か栄町パーキング(有料)に入れてください。
議事内容・・・1.軽く自己紹介
2.各部門の予定について
「資金調達」
「運営体制の確立」
「展示の設計施工」
「VI (Visual Identity)」
「プロモーション」
「商品開発」
「ストリートの魅力UP」
2011年06月12日
山田卓司ジオラマ展に行ってきました
「山田卓司ジオラマ展」初日、おじゃましてきました。
いきなりドアップです。
会場はこんな感じ。
かわいいおままごと!
ブランコ!
ガンダムもあるぞ!
常設展も大盛況!
ひそかに「浜松ジオラマ工房」をアピールしてきました。ひそか過ぎる・・・
「山田卓司ジオラマ展」は7月18日までです!お見逃しなく!
いきなりドアップです。
会場はこんな感じ。
かわいいおままごと!
ブランコ!
ガンダムもあるぞ!
常設展も大盛況!
ひそかに「浜松ジオラマ工房」をアピールしてきました。ひそか過ぎる・・・
「山田卓司ジオラマ展」は7月18日までです!お見逃しなく!
2011年06月12日
第2回「はままつ未来会議」 in 鴨江別館
6月3日、鴨江別館にて第2回「はままつ未来会議」が開かれました。
今回は、前回の反省も兼ね、軽い自己紹介から始めました。続いて各部門の仕事内容と、現状説明。
会議の議事録は既にメーリングリストにてメンバーにお知らせしました。
プレオープンの日は鴨江別館のスケジュールと調整して2011年1月16日(月)と決めました。
そこから半年間が勝負です!
今回は、前回の反省も兼ね、軽い自己紹介から始めました。続いて各部門の仕事内容と、現状説明。
会議の議事録は既にメーリングリストにてメンバーにお知らせしました。
プレオープンの日は鴨江別館のスケジュールと調整して2011年1月16日(月)と決めました。
そこから半年間が勝負です!
タグ :山田卓司浜松市中心市街地活性化
2011年06月02日
祝!静岡ホビースクエア 祝!山田卓司ジオラマ展
↑クリック
6月11日、静岡ホビースクエアがオープンします。静岡市が「模型の世界首都」の威信をかけて(予算4326万円!)駅南に整備しました。
そのこけら落としが我らが山田卓司さんです!パチパチ!
NHK教育TVでの全国ネット登場に続き、卓司さんの知名度は今までに増して急上昇中です。
「浜松ジオラマ工房」も続きましょう!
2011年05月30日
6月3日 第2回「はままつ未来会議」のお知らせ
みなさん、こんにちは。
次回、はままつ未来会議のお知らせです。
既にメンバーの皆さんにはお知らせしてありますが、ツイッター等でお知りになり、「俺にもやらせろ!」「私も言いたい!」という方、ぜひともご参加ください。浜松を思う気持ちがあれば、どなたでも大歓迎です。
今のところ3週間ごとに全体会議を鴨江別館で開いていきたいと思います。なので、
第3回:6月24日(金)
第4回:7月15日(金)
第5回:8月5日(金)
第6回:8月26日(金)
と続く予定です。どうかよろしく!
各分科会はそれぞれ別途行われて行くことになると思いますが、まだ決まってません。
例によって夕食時間にドンピシャで大変申し訳ありませんが、各自ご考慮くださいませ。
日時・・・6月3日(金)18:00~21:00
場所・・・鴨江別館(静岡県浜松市中区鴨江町1)地図
TEL・・・053-458-5360(鴨江別館)、090-2574-9344(内山)
駐車場・・・別館真裏のスペースに6~7台は停められます。それ以上は鴨江別館の裏の市営駐車場(有料)か栄町パーキング(有料)に入れてください。
議事内容・・・1.軽く自己紹介
2.プレオープンまでのスケジュールについて
3.各部門の予定について
「資金調達」
「運営体制の確立」
「展示の設計施工」
「VI (Visual Identity)」
「プロモーション」
「商品開発」
「ストリートの魅力UP」
2011年05月25日
『スクールLIVESHOW for KIDS』 in 静岡
【拡散希望】
「山田卓司さんて、誰?」という浜松の方。必見です!
なぜ僕達がこんなに一生懸命「浜松ジオラマ工房」を浜松に作ろうとしているか、よくわかると思います。
以下、山田さんのmixiの案内より
引用します。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
NHK教育テレビ『スクールLIVESHOW for KIDS』 in 静岡
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
■放送日
前編
2011年5月27日(金)18:55~19:25
(再放送)
2011年5月28日(土)12:00~12:30
後編
2011年6月3日(金)18:55~19:25
(再放送)
2011年6月4日(土)12:00~12:30
この番組では小学生たちが主役。
各地域ごとに特色を生かしたチャレンジを、学校対抗で繰り広げるバラエティ番組です。
今回は静岡と言うことでテーマは「模型」。
静岡市立伝馬町小学校と、静岡市立森下小学校の五年生児童が、それぞれ五チームずつに別れて「静岡を表現した模型」を製作。
こちらを会場に来ている人々による投票で一番良い作品を選出。
その後、搭載されたラジオコントロール走行で競技会をし、最終的には総合点で勝敗を決めます。
私は、上に乗る「静岡を表現した模型」への製作上のアドバイス&審査を担当させていただきました。
(ほんの少しですが、私の作品紹介もあります)
静岡にまつわる様々な特徴を、それぞれのチームで調査/研究し、子供たちならではの大胆な発想で表現しておりました。
大人の模型作りは作品製作に様々な材料/商品を使用しますが、今回は子供たちが身の回りの日用品や廃材を使って表現しております。
もしご覧になりましたら、その様々な工夫に注目下さい。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
昨夏の「情景作品展」での卓司さんと子供達。
「山田卓司さんて、誰?」という浜松の方。必見です!
なぜ僕達がこんなに一生懸命「浜松ジオラマ工房」を浜松に作ろうとしているか、よくわかると思います。
以下、山田さんのmixiの案内より
引用します。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
NHK教育テレビ『スクールLIVESHOW for KIDS』 in 静岡
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
■放送日
前編
2011年5月27日(金)18:55~19:25
(再放送)
2011年5月28日(土)12:00~12:30
後編
2011年6月3日(金)18:55~19:25
(再放送)
2011年6月4日(土)12:00~12:30
この番組では小学生たちが主役。
各地域ごとに特色を生かしたチャレンジを、学校対抗で繰り広げるバラエティ番組です。
今回は静岡と言うことでテーマは「模型」。
静岡市立伝馬町小学校と、静岡市立森下小学校の五年生児童が、それぞれ五チームずつに別れて「静岡を表現した模型」を製作。
こちらを会場に来ている人々による投票で一番良い作品を選出。
その後、搭載されたラジオコントロール走行で競技会をし、最終的には総合点で勝敗を決めます。
私は、上に乗る「静岡を表現した模型」への製作上のアドバイス&審査を担当させていただきました。
(ほんの少しですが、私の作品紹介もあります)
静岡にまつわる様々な特徴を、それぞれのチームで調査/研究し、子供たちならではの大胆な発想で表現しておりました。
大人の模型作りは作品製作に様々な材料/商品を使用しますが、今回は子供たちが身の回りの日用品や廃材を使って表現しております。
もしご覧になりましたら、その様々な工夫に注目下さい。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
昨夏の「情景作品展」での卓司さんと子供達。
2011年05月21日
岡崎Libraへ行ってみた(2010年11月5日の記事:再録)
2010年11月5日/ドラマーな建築家の日々
ちょっと前の話だが、9月の上旬、ひとりで岡崎のLibra(岡崎市図書館交流プラザ)に出かけた。
Libraは平成11年度の岡崎市中心市街地活性化基本計画に端を発する生涯学習複合施設で平成20年11月1日に開館し、22年の9月5日に入場者数300万人に達した中心市街地活性化の超成功事例だ。1ヶ月に13万6千人(1日4400人以上)がここに来ている。
同じ平成11年、浜松市も第1次浜松市中心市街地活性化計画というのを策定し、いろいろ頑張ったものの「全く効果ナシ!」という結果に終わっている。
この違いは何か?
それを確かめたくて、僕はLibraに乗り込んでみた。
Libraに着くと平日の日中にもかかわらず、いきなり駐車場が満車。
ぐるぐる回ってやっと入った近くの民間の駐車場もほとんど満車。Libra利用者は無条件で3時間無料だそうだ。
Libraの中に入ると内田修ジャズコレクション展示室がまず目に入る。本当はこれが一番見たかった。内田修さんはJAZZファンであれば知らない人はいない超有名なコレクターでありパトロンだ。
ここでしか聴けない貴重な音源の数々。わが師、森山威男のコメントも聞ける。内田さんには本当に感謝の言葉しかない。
時間があればじっくり滞在し、さまざまな音源を聴き込みたいところなれど、後ろ髪を引かれつつ図書館へ。
おー、いるいる。たくさんの人が何か読んでる。このネット社会においても人々は図書館という施設を必要としているのだ。何となく嬉しい。
公共施設なのでこのようにパビリオン的な要素もあったりする。
これはやはり「駐車場3時間無料」が圧倒的に効いてる感じだ。そこで僕はこの人出が街の活性化にどのような形となって表れているかを見るために外へ出た。
Libraを出て右に曲がるとすぐに康生通り。名前からもわかるように家康にちなんだ昔からの城下町通りだ。いわば浜松の姉妹街のような場所と言える。行ってみて驚いた。こんな感じだ。
あまりにも人がいなさ過ぎて、通りのど真ん中でも写真が撮れるほどだ。
この右手に写っているのは松坂屋。今年の1月31日閉店した。
これはいったいどういうことであろうか?
僕は康生通りをたくさんの人が歩いていて賑わっているものとばかり思っていた。そしてこの同じ家康の街の成功例を浜松市民に知らせなくては、と屈辱感を押し殺してここへ来た。
4400人はどこへ行ったんだろうか?
近くのシビコというデパートへ入ってみた。
6階建ぐらいの規模のようだが5階と6階には電気は付いていなかった。
あとで帰宅してから調べてわかったが、先ほど僕が車を入れた建物はセルビという建物でれっきとしたショッピングセンターらしい。2001年にコンプマートがここにオープンしたという記事を発見したが、今はもう無い。
松坂屋、シビコ、セルビ。どこにも4400人は行っていない。
僕はたまたまセルビからでてきた20代ぐらいの男性に「この辺で一番繁華街はどこですか」と聞いてみた。帰ってきた答えは「この辺ですかね。それか、イオン。」
同じだ。浜松とまったく同じだ。岡崎はもっと進んでしまっている。Libraが大成功を遂げているにもかかわらず商店街は全くその恩恵を受けられず、勝負は決してしまった感がある。
もっと時間をかけて大規模に街の形を根本から作り直し、Libraの人出を商店街に流す仕組みが必要だ。
それにしてもLibraの目の前のセルビにおいて、駐車場は満車なのにショッピングセンターとして機能していないという現象をどう考えるか?
浜松において似たようなケースをさがすとZAZAが思い浮かぶ。ZAZA中央館6,7階の「子ども館」は昨年167,736人の利用者があった。この数字は楽器博物館が86,512人であることを考えると決して悪く無い。にもかかわらずZAZAの経営は苦戦を強いられている。これをどう分析するか?
岡崎市民は車でLibraにやってきて、車に乗ってそのままイオンに行き、買い物をして帰る、というのが行動パターンのようだ。
一方「子ども館」をよく利用する若いお母さんに話を聞いてみると、当然のように駐車場からエレベーターで「子ども館」に直行し、帰りはその逆だそうだ。「ZAZAには寄らないの?」と聞いてみると「欲しいものがあれば寄るけど、中央館には無い。トイザラスには行くけど。」とばっさりだ。
市民というのは目的がはっきりしている。家を出る前からその日の行動スケジュールを組み立てている。康生通りを歩いてみようか、などという気は初めからまったくない。
イオンはよく考えられている。「雨に強い。」「バリアフリー。」「何でもある。」「駐車場無料。」ユーザーの心理を実によく研究している。選ばれて当然なのだ。
中心市街地の活性化に関して、岡崎市民は浜松市民よりも優れた団結力と行動力を発揮し、Libraという大集客施設を結実させた。その岡崎市民が「やっぱり康生地区よりイオンだわ。」という選択をしている事実はとても重い。
市民ではなく、観光客はどうであろうか?
うなぎパイファクトリーに昨年は53万人が来たそうだ。これは当然浜松市民だけではなかろう。入場は無料。中のサロンや売店でお金を使ってね、という仕組みだ。この人出がいつまで続くかわからないけれど、何か観光客の心を掴むものが必ずあるのだろう。
観光客は鉄道や観光バスで来ることが多い。つまり、歩くということだ。そして何か買うもの、あるいは食べるものを物色する。そして彼等はイオンには無いものを求めている。中心街に人を集めようと思ったら、イオンとの勝負を避けるに限る。
賢明な岡崎市民でさえ、この深刻な事態を克服できてはいない。これは当然岡崎市民のせいでも岡崎市のせいでもない。世の中の変化にどう適応するか、という極めて難しい国家的命題なのだ。
「市が悪い」「商店街がやる気無い」「デベロッパーが強引だ」「地権者が強欲だ」などと言い合ってるのは本当に無意味だ。不毛としか言いようがない。
僕たちは岡崎の事象を分析し、自分達のすべきこと、目指す道を確実に見定めなくてはならない。みんなでね。
今回の岡崎行で学んだこと二つ。
「図書館はとんでもなく人が集まる。」
「集めるなら市民よりも観光客。」
ちょっと前の話だが、9月の上旬、ひとりで岡崎のLibra(岡崎市図書館交流プラザ)に出かけた。
Libraは平成11年度の岡崎市中心市街地活性化基本計画に端を発する生涯学習複合施設で平成20年11月1日に開館し、22年の9月5日に入場者数300万人に達した中心市街地活性化の超成功事例だ。1ヶ月に13万6千人(1日4400人以上)がここに来ている。
同じ平成11年、浜松市も第1次浜松市中心市街地活性化計画というのを策定し、いろいろ頑張ったものの「全く効果ナシ!」という結果に終わっている。
この違いは何か?
それを確かめたくて、僕はLibraに乗り込んでみた。
Libraに着くと平日の日中にもかかわらず、いきなり駐車場が満車。
ぐるぐる回ってやっと入った近くの民間の駐車場もほとんど満車。Libra利用者は無条件で3時間無料だそうだ。
Libraの中に入ると内田修ジャズコレクション展示室がまず目に入る。本当はこれが一番見たかった。内田修さんはJAZZファンであれば知らない人はいない超有名なコレクターでありパトロンだ。
ここでしか聴けない貴重な音源の数々。わが師、森山威男のコメントも聞ける。内田さんには本当に感謝の言葉しかない。
時間があればじっくり滞在し、さまざまな音源を聴き込みたいところなれど、後ろ髪を引かれつつ図書館へ。
おー、いるいる。たくさんの人が何か読んでる。このネット社会においても人々は図書館という施設を必要としているのだ。何となく嬉しい。
公共施設なのでこのようにパビリオン的な要素もあったりする。
これはやはり「駐車場3時間無料」が圧倒的に効いてる感じだ。そこで僕はこの人出が街の活性化にどのような形となって表れているかを見るために外へ出た。
Libraを出て右に曲がるとすぐに康生通り。名前からもわかるように家康にちなんだ昔からの城下町通りだ。いわば浜松の姉妹街のような場所と言える。行ってみて驚いた。こんな感じだ。
あまりにも人がいなさ過ぎて、通りのど真ん中でも写真が撮れるほどだ。
この右手に写っているのは松坂屋。今年の1月31日閉店した。
これはいったいどういうことであろうか?
僕は康生通りをたくさんの人が歩いていて賑わっているものとばかり思っていた。そしてこの同じ家康の街の成功例を浜松市民に知らせなくては、と屈辱感を押し殺してここへ来た。
4400人はどこへ行ったんだろうか?
近くのシビコというデパートへ入ってみた。
6階建ぐらいの規模のようだが5階と6階には電気は付いていなかった。
あとで帰宅してから調べてわかったが、先ほど僕が車を入れた建物はセルビという建物でれっきとしたショッピングセンターらしい。2001年にコンプマートがここにオープンしたという記事を発見したが、今はもう無い。
松坂屋、シビコ、セルビ。どこにも4400人は行っていない。
僕はたまたまセルビからでてきた20代ぐらいの男性に「この辺で一番繁華街はどこですか」と聞いてみた。帰ってきた答えは「この辺ですかね。それか、イオン。」
同じだ。浜松とまったく同じだ。岡崎はもっと進んでしまっている。Libraが大成功を遂げているにもかかわらず商店街は全くその恩恵を受けられず、勝負は決してしまった感がある。
もっと時間をかけて大規模に街の形を根本から作り直し、Libraの人出を商店街に流す仕組みが必要だ。
それにしてもLibraの目の前のセルビにおいて、駐車場は満車なのにショッピングセンターとして機能していないという現象をどう考えるか?
浜松において似たようなケースをさがすとZAZAが思い浮かぶ。ZAZA中央館6,7階の「子ども館」は昨年167,736人の利用者があった。この数字は楽器博物館が86,512人であることを考えると決して悪く無い。にもかかわらずZAZAの経営は苦戦を強いられている。これをどう分析するか?
岡崎市民は車でLibraにやってきて、車に乗ってそのままイオンに行き、買い物をして帰る、というのが行動パターンのようだ。
一方「子ども館」をよく利用する若いお母さんに話を聞いてみると、当然のように駐車場からエレベーターで「子ども館」に直行し、帰りはその逆だそうだ。「ZAZAには寄らないの?」と聞いてみると「欲しいものがあれば寄るけど、中央館には無い。トイザラスには行くけど。」とばっさりだ。
市民というのは目的がはっきりしている。家を出る前からその日の行動スケジュールを組み立てている。康生通りを歩いてみようか、などという気は初めからまったくない。
イオンはよく考えられている。「雨に強い。」「バリアフリー。」「何でもある。」「駐車場無料。」ユーザーの心理を実によく研究している。選ばれて当然なのだ。
中心市街地の活性化に関して、岡崎市民は浜松市民よりも優れた団結力と行動力を発揮し、Libraという大集客施設を結実させた。その岡崎市民が「やっぱり康生地区よりイオンだわ。」という選択をしている事実はとても重い。
市民ではなく、観光客はどうであろうか?
うなぎパイファクトリーに昨年は53万人が来たそうだ。これは当然浜松市民だけではなかろう。入場は無料。中のサロンや売店でお金を使ってね、という仕組みだ。この人出がいつまで続くかわからないけれど、何か観光客の心を掴むものが必ずあるのだろう。
観光客は鉄道や観光バスで来ることが多い。つまり、歩くということだ。そして何か買うもの、あるいは食べるものを物色する。そして彼等はイオンには無いものを求めている。中心街に人を集めようと思ったら、イオンとの勝負を避けるに限る。
賢明な岡崎市民でさえ、この深刻な事態を克服できてはいない。これは当然岡崎市民のせいでも岡崎市のせいでもない。世の中の変化にどう適応するか、という極めて難しい国家的命題なのだ。
「市が悪い」「商店街がやる気無い」「デベロッパーが強引だ」「地権者が強欲だ」などと言い合ってるのは本当に無意味だ。不毛としか言いようがない。
僕たちは岡崎の事象を分析し、自分達のすべきこと、目指す道を確実に見定めなくてはならない。みんなでね。
今回の岡崎行で学んだこと二つ。
「図書館はとんでもなく人が集まる。」
「集めるなら市民よりも観光客。」
2011年05月21日
天竜市の観光資源としての価値 (2007年11月5日の記事の再録)
2007年11月05日/浜松・日本未来研究会ブログより
浜松市民はあまり気が付いていないみたいだけど、天竜市を合併したのは大変ラッキーなことだと思います。
観光地として非常に魅力的な資源なのです。
旧天竜市民だから言うわけではなく、客観的にそう思います。
最大の理由は秋野不矩美術館です。
秋野不矩美術館は秋野さんがまだご存命中の1998年に竣工しました。設計は藤森照信という建築史家です。公共建築にもかかわらず、秋野さん自身のご指名ということで藤森さんが好きなように建てました。
当時はいろいろ言われましたが、結果的に素晴らしい建物になったと思います。工業製品嫌いの藤森さんのこだわりはアプローチの電柱の材質にまで及びます。建築専門誌の「新建築」「日経アーキテクチャー」両誌とも「表紙」と「巻頭」を飾った建物は非常に稀です。全国からそれを見るだけのためにやってくる建築好きも大勢います。
そして、それ以上に素晴らしいのは秋野不矩さん自身の日本画作品です。秋野さんは日本を代表する女性日本画家として長く活躍されました。その素晴らしさを理論的に説明することはできません。僕はどんな高名な画家の企画展が来ても常設されている秋野さんの絵の方を見ていたいと、いつも思います。正当な審美眼を持った美術研究家ならば秋野さんの画家としての才能と功績を認めない人はいないはずです。
建物も作品も本物中の本物なのです。自分の街にこんな奇跡的な場所があるなんて僕はいまだに信じがたいんですよね。東京に住んでいたってこれだけ素晴らしい絵を鑑賞するためには電車や地下鉄を乗り継いで最短でも30分くらい掛かりますからね。
この施設を核にして、大分の湯布院や長野の小布施のような観光戦略を目指せば成功は間違いないと思うんですよね。
ところが、秋野不矩美術館の周りには10年近く経った今も何も無いのです。落ち着いて軽い食事ができる場所があるだけでも全然違うと思うのですが、だれも試みません。これはまったく理解ができません。
二俣の街は実はかなり潜在的な魅力を持った街です。この街は歴史も古く、昔からの魅力的なたたずまいを残した建物もかなりあります。商店街を戦略的(昭和レトロ路線とか、宿場町の再生路線とか)に作っていけばそんなに苦労もせずに新たな魅力を発揮できると思います。
残念ながら温泉はありませんが、まぁ、温泉に関しては舘山寺という強力な駒を浜松市はもっているわけですから、別の路線を狙うのが正解でしょう。足湯ぐらいは作ってもいいかな?
それからもうひとつ、屈指の音響設備を誇る壬生ホールがあります。設計は静岡の建築家、高木滋生さんです。このホールは507席しかありませんが、とってもいい企画が行われます。
もし、遠鉄が「西鹿島」を超え、「遠州二俣」まで乗り入れれば眠れる天竜がきっと目覚めるはずです。観光地としての目指す姿を地元が共通認識し、じっくり本物を作っていけばやがて湯布院(年間400万人)を越える観光地になれると僕は思っています。
浜松市民はあまり気が付いていないみたいだけど、天竜市を合併したのは大変ラッキーなことだと思います。
観光地として非常に魅力的な資源なのです。
旧天竜市民だから言うわけではなく、客観的にそう思います。
最大の理由は秋野不矩美術館です。
秋野不矩美術館は秋野さんがまだご存命中の1998年に竣工しました。設計は藤森照信という建築史家です。公共建築にもかかわらず、秋野さん自身のご指名ということで藤森さんが好きなように建てました。
当時はいろいろ言われましたが、結果的に素晴らしい建物になったと思います。工業製品嫌いの藤森さんのこだわりはアプローチの電柱の材質にまで及びます。建築専門誌の「新建築」「日経アーキテクチャー」両誌とも「表紙」と「巻頭」を飾った建物は非常に稀です。全国からそれを見るだけのためにやってくる建築好きも大勢います。
そして、それ以上に素晴らしいのは秋野不矩さん自身の日本画作品です。秋野さんは日本を代表する女性日本画家として長く活躍されました。その素晴らしさを理論的に説明することはできません。僕はどんな高名な画家の企画展が来ても常設されている秋野さんの絵の方を見ていたいと、いつも思います。正当な審美眼を持った美術研究家ならば秋野さんの画家としての才能と功績を認めない人はいないはずです。
建物も作品も本物中の本物なのです。自分の街にこんな奇跡的な場所があるなんて僕はいまだに信じがたいんですよね。東京に住んでいたってこれだけ素晴らしい絵を鑑賞するためには電車や地下鉄を乗り継いで最短でも30分くらい掛かりますからね。
この施設を核にして、大分の湯布院や長野の小布施のような観光戦略を目指せば成功は間違いないと思うんですよね。
ところが、秋野不矩美術館の周りには10年近く経った今も何も無いのです。落ち着いて軽い食事ができる場所があるだけでも全然違うと思うのですが、だれも試みません。これはまったく理解ができません。
二俣の街は実はかなり潜在的な魅力を持った街です。この街は歴史も古く、昔からの魅力的なたたずまいを残した建物もかなりあります。商店街を戦略的(昭和レトロ路線とか、宿場町の再生路線とか)に作っていけばそんなに苦労もせずに新たな魅力を発揮できると思います。
残念ながら温泉はありませんが、まぁ、温泉に関しては舘山寺という強力な駒を浜松市はもっているわけですから、別の路線を狙うのが正解でしょう。足湯ぐらいは作ってもいいかな?
それからもうひとつ、屈指の音響設備を誇る壬生ホールがあります。設計は静岡の建築家、高木滋生さんです。このホールは507席しかありませんが、とってもいい企画が行われます。
もし、遠鉄が「西鹿島」を超え、「遠州二俣」まで乗り入れれば眠れる天竜がきっと目覚めるはずです。観光地としての目指す姿を地元が共通認識し、じっくり本物を作っていけばやがて湯布院(年間400万人)を越える観光地になれると僕は思っています。
2011年05月21日
音楽の街(2007年5月31日の記事:再録)
2007年05月31日/浜松・日本未来研究会ブログより
浜北地区にサンストリート浜北が出来ようとしています。志都呂や市野のイオン同様大型のショッピングモールになる予定です。さらにここにはシネマコンプレックスが入っていて、駐車場はおそらく無料のはずです。浜松中心街のみが持っていた求心力がまたひとつ無くなるわけです。浜松市の重心は若干北上するのではないかと私は思います。
浜松中心部に行くと昔の面影はまったくなく、非常に閑散としています。それはたしかに寂しい光景ですが、一方で賑やかになっている地区が郊外に増え市民の利便は向上していると言えるでしょう。広い平野に拡散して住民が住んでいる浜松という都市で現在のような状態はやむを得ないのではないでしょうか。
仮に浜松中心部が何か市民の購買意欲をそそる秘密兵器を装備し復活したとしても、どこかのショッピングモールが廃れるわけで、その廃れたショッピングモールに関わる市民にとっては深刻な問題です。
要するに浜松市民の全体の購買力は変わらないのです。いやむしろ人口が減少していくにつれ購買力も下降すると考えるのが普通ではないでしょうか。そのことを強く意識しなければこの問題は解決しないと思います。
私達が若い頃浜松市の中心は松菱と遠鉄名店ビルでした。いまは二つともありません。そのうえ西武も丸井も無くなりました。ZAZAは大赤字で問題になっています。おそらく都市人口にふさわしい商圏規模を見込んで多くの百貨店が建ったはずですが、市民の購買力はそれほどでもなかったわけです。浜松は広い。郊外の人にとって中心部はあまりに遠いのです。
ではなぜメイワンと遠鉄百貨店は賑わっているのでしょうか?答は「交通の要だから」だと私は思います。遠州鉄道とJRの中継地点だからです。松菱と遠鉄名店ビルが反映していた頃新浜松駅と浜松駅は只の駅でした。通過するだけだったわけです。昔は郊外から浜松の中心部へ行く人は「遠州病院前」で降りていました。遠鉄最大の駅だったと記憶しています。人々は鍛冶町と遠州病院前を往来していました。
静岡市へ行くと街の賑やかさが非常に健全な感じがします。休日の百貨店はどこも人があふれています。この理由はなんでしょうか?
ひとつは郊外に大型ショッピングモールが無い、ということでしょう。しかしもうひとつ大事なポイントは静岡駅と新静岡駅が適度に離れていて人々がその間を往来する、という都市の構造にあると思います。浜松もかつてはそうでした。そしてその頃の浜松は中心部は繁栄していたのです。浜松は交通の要と既存の中心街が離れすぎてしまったため、現在のようないびつな都市形態になってしまったのだと私は思います。
私は浜松市の中心街に浜松市民を取り戻すことは非常に困難だと思っています。一番効果があるのは「すべての駐車場を無料にする」ということだと思いますが、現実的ではないでしょう。それに前述したように中心部が栄えるということは郊外のどこかが寂れているということを心に留めておく必要があると思います。
では、現状を受け入れて我慢するべきでしょうか?それではあまりにネガティブですよね。
話になりません。
私の答は「市外から人を呼び込む」です。
市内の購買力は限界があります。それは過去の商店の盛衰を見ても明らかです。浜松市民全体が急に裕福になったりするわけは無いのです。購買力全体を上げるためには市外から浜松へ人を呼び込むしか方法はありません。
市外から人を呼び込むためにはどうすべきでしょうか?松菱あとに大丸を入れれば集まるでしょうか?
人は「そこにしかない魅力」に惹かれて集まってきます。全国からディズニーランドへ人々がやってくるのはあのような遊園地は日本にあそこにしかないからです。決して全国からパルパルに遊びに来たりはしません。パルパルのような遊園地は割と近くにあるからです。
全国から浜松に人が集まる「仕掛け」が必要です。
そのような都市はどういう都市でしょうか?ひとつは「観光」ですよね。歴史的名所や自然を目玉にしてPRする手法です。しかし残念ながら浜松にはこれといって遠くからでも見に行きたくなるような観光スポットはありません。もうひとつは「人工遊園地」です。ディズニーランドやユニバーサルスタジオジャパンのような超大型娯楽施設を建設する方法ですが、これは全国に山のように失敗例があって、むしろ「それだけはやめた方が無難」という手法だと言えるくらいです。
そこで私が思いついたのは「音楽の街」です。
なーんだそんなこと以前から取り組んでるよ、という声が聞こえてきそうです。たしかに浜松は他の地域に比べて音楽的環境は恵まれていると思います。しかし、それは全国から人を呼び込むほどの力にはなっていないし、それを目指してもいないと思います。
私が提唱するのはもっと産業を意識した強力な体制作りです。世界中の音楽を愛する人々が「浜松に行ってみたい」と思うような街にしようという構想です。
完成されたその理想都市の姿を描いてみましょう。
・世界中の音楽を志す若者が「そこで音楽を学びたい」と思うような学校が複数ある。
・街のあちこちで音楽が聴こえ、音楽が生活の一部になっている。
・あらゆるジャンルの楽器を試奏し購入しメンテナンスできる。
・子供達は皆、小さい頃から豊かな音楽教育を受けていて歌ったり演奏したりすることが自然なことになっている。
・世界中の様々な音楽を聴くことが出来る施設や店が街のあちこちに在る。
・世界的な音楽祭が定期的に開かれ、ミュージシャンはみな浜松で演奏したい、と思っている。
・音楽を練習するスペースや設備が無料もしくは低価格で利用できる。
・高名な音楽家が多数定住している。
・音楽研究所が公設されている。
どうでしょうか?いいと思いませんか?そんな街、日本には無いですよね。でももし成れるとしたら浜松が最有力でしょう?既に世界的な楽器の街として有名なわけですから。実際ヤマハや河合やローランドには全国から音楽好きな若者が就職していて、浜松の音楽シーンの一部を形成しています。
これらのことを実現するためにもっと具体的な政策を立てていく必要があると思いますが、それを挙げていると膨大な文章になってしまいます。いずれにしても行政と市民が一体になって取り組まなければ実現は出来ませんね。
こんなことを目指したら形になるには10年や20年掛ってしまうと思いますが、目指していなければ永遠に成りません。そして成し遂げられれば圧倒的な競争力となって世界の人々を呼び寄せられると思います。
もちろん、浜松の中心街は商売の形態を変化させていなければならないでしょう。何かにつけ音楽的な工夫が求められるかもしれません。興味のない人にはしんどい話かも知れません。だけど、仮に全商店主の1/3の方々が同意して、一つの方向へと行動を起こし始めたらそれだけでも浜松の魅力は随分とアップすると思うのですが。
時間が掛る話ですが、そういう試みをしない限り現状は好転しないと私は考えています。「そこにしかない魅力」を作り出せない限り浜松の中心街は復活できない、と思います。浜松の「そこにしかない魅力」って「音楽」以上に適してるものを私は見つけられません。少なくともどこの都市よりも実現できる確率は高いと思いませんか?
浜北地区にサンストリート浜北が出来ようとしています。志都呂や市野のイオン同様大型のショッピングモールになる予定です。さらにここにはシネマコンプレックスが入っていて、駐車場はおそらく無料のはずです。浜松中心街のみが持っていた求心力がまたひとつ無くなるわけです。浜松市の重心は若干北上するのではないかと私は思います。
浜松中心部に行くと昔の面影はまったくなく、非常に閑散としています。それはたしかに寂しい光景ですが、一方で賑やかになっている地区が郊外に増え市民の利便は向上していると言えるでしょう。広い平野に拡散して住民が住んでいる浜松という都市で現在のような状態はやむを得ないのではないでしょうか。
仮に浜松中心部が何か市民の購買意欲をそそる秘密兵器を装備し復活したとしても、どこかのショッピングモールが廃れるわけで、その廃れたショッピングモールに関わる市民にとっては深刻な問題です。
要するに浜松市民の全体の購買力は変わらないのです。いやむしろ人口が減少していくにつれ購買力も下降すると考えるのが普通ではないでしょうか。そのことを強く意識しなければこの問題は解決しないと思います。
私達が若い頃浜松市の中心は松菱と遠鉄名店ビルでした。いまは二つともありません。そのうえ西武も丸井も無くなりました。ZAZAは大赤字で問題になっています。おそらく都市人口にふさわしい商圏規模を見込んで多くの百貨店が建ったはずですが、市民の購買力はそれほどでもなかったわけです。浜松は広い。郊外の人にとって中心部はあまりに遠いのです。
ではなぜメイワンと遠鉄百貨店は賑わっているのでしょうか?答は「交通の要だから」だと私は思います。遠州鉄道とJRの中継地点だからです。松菱と遠鉄名店ビルが反映していた頃新浜松駅と浜松駅は只の駅でした。通過するだけだったわけです。昔は郊外から浜松の中心部へ行く人は「遠州病院前」で降りていました。遠鉄最大の駅だったと記憶しています。人々は鍛冶町と遠州病院前を往来していました。
静岡市へ行くと街の賑やかさが非常に健全な感じがします。休日の百貨店はどこも人があふれています。この理由はなんでしょうか?
ひとつは郊外に大型ショッピングモールが無い、ということでしょう。しかしもうひとつ大事なポイントは静岡駅と新静岡駅が適度に離れていて人々がその間を往来する、という都市の構造にあると思います。浜松もかつてはそうでした。そしてその頃の浜松は中心部は繁栄していたのです。浜松は交通の要と既存の中心街が離れすぎてしまったため、現在のようないびつな都市形態になってしまったのだと私は思います。
私は浜松市の中心街に浜松市民を取り戻すことは非常に困難だと思っています。一番効果があるのは「すべての駐車場を無料にする」ということだと思いますが、現実的ではないでしょう。それに前述したように中心部が栄えるということは郊外のどこかが寂れているということを心に留めておく必要があると思います。
では、現状を受け入れて我慢するべきでしょうか?それではあまりにネガティブですよね。
話になりません。
私の答は「市外から人を呼び込む」です。
市内の購買力は限界があります。それは過去の商店の盛衰を見ても明らかです。浜松市民全体が急に裕福になったりするわけは無いのです。購買力全体を上げるためには市外から浜松へ人を呼び込むしか方法はありません。
市外から人を呼び込むためにはどうすべきでしょうか?松菱あとに大丸を入れれば集まるでしょうか?
人は「そこにしかない魅力」に惹かれて集まってきます。全国からディズニーランドへ人々がやってくるのはあのような遊園地は日本にあそこにしかないからです。決して全国からパルパルに遊びに来たりはしません。パルパルのような遊園地は割と近くにあるからです。
全国から浜松に人が集まる「仕掛け」が必要です。
そのような都市はどういう都市でしょうか?ひとつは「観光」ですよね。歴史的名所や自然を目玉にしてPRする手法です。しかし残念ながら浜松にはこれといって遠くからでも見に行きたくなるような観光スポットはありません。もうひとつは「人工遊園地」です。ディズニーランドやユニバーサルスタジオジャパンのような超大型娯楽施設を建設する方法ですが、これは全国に山のように失敗例があって、むしろ「それだけはやめた方が無難」という手法だと言えるくらいです。
そこで私が思いついたのは「音楽の街」です。
なーんだそんなこと以前から取り組んでるよ、という声が聞こえてきそうです。たしかに浜松は他の地域に比べて音楽的環境は恵まれていると思います。しかし、それは全国から人を呼び込むほどの力にはなっていないし、それを目指してもいないと思います。
私が提唱するのはもっと産業を意識した強力な体制作りです。世界中の音楽を愛する人々が「浜松に行ってみたい」と思うような街にしようという構想です。
完成されたその理想都市の姿を描いてみましょう。
・世界中の音楽を志す若者が「そこで音楽を学びたい」と思うような学校が複数ある。
・街のあちこちで音楽が聴こえ、音楽が生活の一部になっている。
・あらゆるジャンルの楽器を試奏し購入しメンテナンスできる。
・子供達は皆、小さい頃から豊かな音楽教育を受けていて歌ったり演奏したりすることが自然なことになっている。
・世界中の様々な音楽を聴くことが出来る施設や店が街のあちこちに在る。
・世界的な音楽祭が定期的に開かれ、ミュージシャンはみな浜松で演奏したい、と思っている。
・音楽を練習するスペースや設備が無料もしくは低価格で利用できる。
・高名な音楽家が多数定住している。
・音楽研究所が公設されている。
どうでしょうか?いいと思いませんか?そんな街、日本には無いですよね。でももし成れるとしたら浜松が最有力でしょう?既に世界的な楽器の街として有名なわけですから。実際ヤマハや河合やローランドには全国から音楽好きな若者が就職していて、浜松の音楽シーンの一部を形成しています。
これらのことを実現するためにもっと具体的な政策を立てていく必要があると思いますが、それを挙げていると膨大な文章になってしまいます。いずれにしても行政と市民が一体になって取り組まなければ実現は出来ませんね。
こんなことを目指したら形になるには10年や20年掛ってしまうと思いますが、目指していなければ永遠に成りません。そして成し遂げられれば圧倒的な競争力となって世界の人々を呼び寄せられると思います。
もちろん、浜松の中心街は商売の形態を変化させていなければならないでしょう。何かにつけ音楽的な工夫が求められるかもしれません。興味のない人にはしんどい話かも知れません。だけど、仮に全商店主の1/3の方々が同意して、一つの方向へと行動を起こし始めたらそれだけでも浜松の魅力は随分とアップすると思うのですが。
時間が掛る話ですが、そういう試みをしない限り現状は好転しないと私は考えています。「そこにしかない魅力」を作り出せない限り浜松の中心街は復活できない、と思います。浜松の「そこにしかない魅力」って「音楽」以上に適してるものを私は見つけられません。少なくともどこの都市よりも実現できる確率は高いと思いませんか?
2011年05月18日
K・MIX「お元気ですか?HIRO'S CAFE」に出ます
5月22日(日)K・MIX「お元気ですか?HIRO'S CAFE」に出演します。
朝8:30~8:55です。仕事のこととかJAZZのこととか話しますが、メインは当然「ミュージアムストリート構想」についてです。
朝早く、しかも日曜日ですが、もし気が向いたら聞いてください。朝っぱらからJAZZを2曲かけちゃいます。そのうち1曲は掛川のJAZZピアニスト藤田ゆかりさんの曲です。4月に発売されたばかりの「LOVE ROMANCE ~My Piano Fragrance」というCDからのナンバーです。
パーソナリティの村松尋代さんは中区のパワフルウーマンで、今回のプロジェクトにとても賛同してくださいました。
2011年05月15日
はままつ未来会議 in 鴨江別館
13日の金曜日の夜、鴨江別館で「はままつ未来会議」が開かれました。
20名ほどの参加者を得て、「ミュージアムストリート構想」に関する活発な議論が交わされました。
本当は3月に同友会サミットが行われた後、本格的な活動に入っていく予定でした。しかし、大震災の影響はいかんともしがたく、僕自身TwitterとUstreamに釘付け状態でした。今現在、原発は一向に収束していません。でも気持ち的には3月14日にココに書いたときと変わりません。一刻も早い「観光化」そして「外貨獲得」あるのみです。
プロジェクトは「資金調達」「運営体制の確立」「展示の設計施工」「CI」「プロモーション」「商品開発」「ストリートの魅力UP」の7部門に別かれて作業を進めていこうとしています。
昨夜はこのうち何部門かで待望の「僕やります」が出ました。超ウレシイ!
少し、前進したような気がしました。
会のモデラー3人組が商品企画をしてくれるようです。。o゜(p´□`q)゜o。
メンバーにはsuchiさんの「よくわかる議事録」をメールで送ります!
20名ほどの参加者を得て、「ミュージアムストリート構想」に関する活発な議論が交わされました。
本当は3月に同友会サミットが行われた後、本格的な活動に入っていく予定でした。しかし、大震災の影響はいかんともしがたく、僕自身TwitterとUstreamに釘付け状態でした。今現在、原発は一向に収束していません。でも気持ち的には3月14日にココに書いたときと変わりません。一刻も早い「観光化」そして「外貨獲得」あるのみです。
プロジェクトは「資金調達」「運営体制の確立」「展示の設計施工」「CI」「プロモーション」「商品開発」「ストリートの魅力UP」の7部門に別かれて作業を進めていこうとしています。
昨夜はこのうち何部門かで待望の「僕やります」が出ました。超ウレシイ!
少し、前進したような気がしました。
会のモデラー3人組が商品企画をしてくれるようです。。o゜(p´□`q)゜o。
メンバーにはsuchiさんの「よくわかる議事録」をメールで送ります!
2011年05月13日
通帳つくりました
昨夏の「山田卓司情景作品展」でいただいた募金76,855円を入金しました。
我々の活動資金の全財産です。実際にはいままで、作品展の設営・撤退、当番等さまざまな目に見えないボランティア的な「出費」があるのですが、金額にはできませんので善意に甘えています。
また、このときアンケートの他に、たくさんの方の署名等もいただきました。本来であればこれをまとめ、経過をお知らせすべきかと思いますが、手が足りずまだデータ化できていません。申し訳ありません。みなさんのお気持ちはしっかり受け止めているつもりです。いずれ組織が安定し、余力が出来次第必ずご連絡いたします。
いましばらく、お待ちください。
アンケートの結果 ←興味のある方はご覧ください。Q7、Q8は別シートになってます。B欄の数字は同意見の数。
2011年05月12日
第50回ホビーショー
卓司さんとホビーショーをご一緒しました。日曜日まで滞在されるそうなのでファンの方は行けば会えると思いますよ。
昨年より昭和系のジオラマが増えたような気がしました。一方、全体の規模は少し小さくなった感じもしました。
上田毅八郎さんの原画も3点、飾られていました。素晴らしい!
2011年05月09日
「浜松ジオラマ工房」会議のお知らせ
みなさん、こんにちは。
twitterでの情報発信も始まりまして、このブログのアクセス数も急に増えました。
世の中的に”ジオラマ”どころではないのかもしれませんし、個人的にもいろいろありまして
なかなか中心市街地に活性化に踏み込めませんが、こういうときこそ浜松を元気にすることが大事です!
ということで、今秋の「浜松ジオラマ工房」開設に向けて会議を行います。
急で申し訳ありませんが、出席可能な方はご参加ください。
twitterで初めて知った方も遠慮なくお越しください。夕食の取り方が微妙ですが、各自ご考慮くださいませ。
日時・・・5月13日(金)18:00~21:00
場所・・・鴨江別館(静岡県浜松市中区鴨江町1)地図
TEL・・・053-458-5360(鴨江別館)、090-2574-9344(内山)
駐車場・・鴨江別館の裏の市営駐車場(有料)か栄町パーキング(有料)に入れてください
議事内容・今後の活動内容について
2011年05月07日
2011年4月10日:日経新聞に載りました
先月のサミットでのオフィシャルな発表のせいか、メディアの方(日本経済新聞)が取材に来てくださいました。
昨夏の「山田卓司情景作品展」のときから気にかけてくださっています。大変ありがたいです。9日の朝刊に記事が載りました。
若干訂正があります。ジオラマ工房の開設はとりあえず半年間の期間限定です。法的な部分でもクリアしなければならないことも残っています。一応オープン予定は10月です。
さっそく、記事を読んだ方から賛同メールなどもいただき、メディアの効果の大きさを実感いたしました。
「山田卓司館(仮称)をつくる会」を発足させて約1年。「鴨江別館の利活用を考える会」に参加し始めて1年5カ月くらい。早いような、遅いような、こつこつと石を積み上げてまいりました。
なかなか、てっぺんは見えませんが、地道に続けます。
昨夏の「山田卓司情景作品展」のときから気にかけてくださっています。大変ありがたいです。9日の朝刊に記事が載りました。
若干訂正があります。ジオラマ工房の開設はとりあえず半年間の期間限定です。法的な部分でもクリアしなければならないことも残っています。一応オープン予定は10月です。
さっそく、記事を読んだ方から賛同メールなどもいただき、メディアの効果の大きさを実感いたしました。
「山田卓司館(仮称)をつくる会」を発足させて約1年。「鴨江別館の利活用を考える会」に参加し始めて1年5カ月くらい。早いような、遅いような、こつこつと石を積み上げてまいりました。
なかなか、てっぺんは見えませんが、地道に続けます。
2011年05月07日
2011年3月27日 NPO?一般社団法人?
パレットに相談に行ってきました。相談員の方が一時間、解説してくださいました。この方もNPOの人。
最大の収穫は
「僕達がやろうとしていることはNPOでも全然可能。」
ということがわかったことです。NPOはそもそも「非営利」なので「収益を上げて中心市街地に投下する」というミッションが基本的に無理なのではないか?と思いましたが、そうではないようです。
問題点は「来るものを拒めない」ということのようです。
最大の収穫は
「僕達がやろうとしていることはNPOでも全然可能。」
ということがわかったことです。NPOはそもそも「非営利」なので「収益を上げて中心市街地に投下する」というミッションが基本的に無理なのではないか?と思いましたが、そうではないようです。
問題点は「来るものを拒めない」ということのようです。
2011年05月07日
2011年3月25日:同友会経済サミット
昨日(24日木曜日)グランドホテルで同友会経済サミットが開かれました。
文芸大の学生達が模型をつくってくれていました。この規模の提案を浜松が今受け入れられるか、はともかくとして、学生達の情熱は常に高貴です。いつかは実現させたいのもです。バイクミュージアムの提案もありました。これに関しては僕も以前、都心未来創造会議の場で提案したことがあります。というか、この施設は積年の市民の願いです。中野勘次郎さんにお借りした「浜松オートバイ物語」(天野久樹著1993年刊行)という本のあとがきに「浜松には10年ほど前、「オートバイ博物館」なる施設を建てる構想があった。」という一文があります。つまり1983年頃ということですね。遠鉄が高架になり、ロータリーができてすぐくらいでしょうか。足並みがそろわず自然消滅したそうです。
浜松は今、観光型の都心へと舵を切りかけています。今度こそ実現させてほしいと思います。
サミットの詳しい内容は非可聴音 ひでおさんのブログとか、HAMAZO最新ニュース!とかをお読みください。
で、この日、我が「ミュージアムストリート構想」についてちょびっと触れられるかもしれない、ということで半信半疑で聞いておりましたところ、座談会終盤、会も大詰めに差し掛かったあたりでにわかに話が鴨江別館の再利用方法に向けられまして、谷島屋社長 斉藤行雄氏によってついに「山田卓司」という名前がサミットで発せられました。
「やったぜ!」と密かににんまりしていましたら、今度はアルモニコスの秋山さんが壇上から「張本人が来ているからちょっと挨拶させましょう。」などと言い出して、僕の方を指差したのでした。
普段は沈着冷静な僕なんですが(ホントです)、久々にアワアワしてしまいました。
そんなわけで、1分ぐらい、ミュージアムストリート構想の概略をお話しさせていただきました。壇上で。
僕が降りてから今度は康友市長が「山田卓司さんの作品はホントにすごい。上田毅八郎さんと二人、きっと客が来る。」旨のご発言。
同友会のサミットで市長が「山田卓司」と「上田毅八郎」を口にしたという事実はいろんな意味で大きいです。計画は一気に現実味を帯びてきました。
たくさんの方々の強力なサポートに深く深く感謝いたします。
ここまできた以上、今度は僕達が確実にこの事業を成功させなければなりません。次のミッションは「資金調達」です!
皆さん引き続き、ご協力お願いいたします。